親よさらば!

身体的な虐待を受けたわけではありませんが、両親は子供より自分が可愛い親でした。祖母のおかげで大きくなれました。きょうだいの中でも長女である私とはとくにウマが合わず、親を尊敬出来る人がうらやましい。
アラフォーになった今、金銭的な欲を捨てて、親を捨てる決意をしました。日常を綴っていきます。

捨てよう。

父と母は私が15の時に離婚しました。
原因は母がお金を使い込んだから。20年程度の結婚生活の間に生活費として父のカードやすべてのお金を使い込んで借金していたのです。
けれどそれはギャンブルとか、買い物依存とかによるものではなかったと母は言います。
生活費が足りなくてそれが徐々に膨らんだ結果だと。


事が露見して母が祖母に家を追い出されるまでに母が作った借金は1000万程でした。
当時自営業だった祖母がそれを立て替えて私たちの養育をしてくれました。


祖母は息子である父を悪く言わないので細かい事はわかりませんが、祖母が父に渡していた給与はかなりの額だったと思います。


母も愚かですが、父も愚かです。母の様子がおかしいことに気付いてないはずはなかったと思います。
気付かないふりをしていればそのうち祖母が助けてくれると思っていたんだと思います。
実際にそうなったわけだし。
今なら夫婦同罪だよね、と思うのですが、その当時は完全に母が悪者でした。
まぁ今も実家では悪いのは母ってことになってますが。


母には母なりの言い分もあるでしょうし、どうして生活費が足りなかったのかもわかります。父も母も贅沢に慣れ過ぎだった。


子供の頃、家はかなり裕福でした。


祖母と母との間に嫁姑の確執はあったと思います。
祖母と私たちの食卓は別でしたが同じ敷地内に小姑も同居していますし。


母はストレスを毎日凝った食事を作ることで発散していたように思います。
贅沢な食材で好き勝手に料理を作って、年に二度程は国内旅行をしたり。
そういったことが原因で毎月赤字になりそれが徐々に積み重なって20年で1000万にまでなったんだろうな、と。


とはいえそれだけで生活費が足りなくなるのはやっぱりおかしいのですが。(持ち家でローンもないし)母は特に自分のブランド品を買っていたとかでもなかったので、父が貰っていた給料月60万程度でやりくりできなかったのは不思議なんですが、とにかく出来なかったらしいです。


母も父も、裕福な両親の元何不自由なく育って、そんな二人が結婚したので、子供が3人生まれてもまだ自分たちが王子様お姫様でないと気が済まないままなのだろうと思います。


ともあれ母親が追い出される形で実家に帰り、そのまま両親は離婚してしまいましたが、そこからは祖母に育ててもらったので成人するまで特に不都合はなかったんです。


この時点で妹や弟がどう思っていたかわかりませんが、私はもともとそういった両親の子供っぽさがあまり好きではなく、両親に親らしさを感じずにいたせいか、もともと祖母のいる離れで生活していることが多くて、母親と離れたことがそれほど辛くはなかったのです。


それは表向きで、当時気づかなかった哀しみがあります。
今、自らも親になってみるとそれがどれだけ寂しいことなのか、ジワジワと心にくるものがあります。


子供が成長するにしたがって、その気持ちが大きくなって来ました。


尊敬するべき親が尊敬に値しない。


助けて欲しい時に助けてくれない。


親にとって子供というのは自分よりも大切な存在であるはずなのに、なぜ両親にとってはそうでないんだろう。


理解しようとすると腹が立ちます。


別に自分が親と同じにならなければいいじゃないか。


そう思うのですが、納得できない。


今、父親は親の遺産でとても裕福に暮らしています。亡くなった祖母が残した遺産です。


私はわけあって経済的にとても苦しく、体調が思わしくありません。


半年ほど前に、ダメ元で父へ助けを求めました。


あっさり拒否されましたが、その数日後数十万の私物を買ったと自慢してきました。


それがきっかけでした。


私の中で最後の何かが弾けた気がします。


正直、祖母の残した財産は私にだって受け継ぐ権利があるのだとずっと引っかかっていました。


その欲を捨てることで、父を捨てる決心がつきました。


でも、まだ未練はあったり…


そんな葛藤と家族のことなど適当に書いていきます。